2009年02月02日

エコ・フレンドリーなビルボード

blog020209a.jpgタイムズ・スクエアと言えば、華やかなネオン・サインやビルボードが有名な地区で、ニューヨークを代表する風景のひとつ。

このネオン・サインやビルボード、近年の環境問題への意識・関心の高まりを受け、この数年で急速な変化が見られつつあります。日本でもイルミネーションや信号機などの照明が、従来の白熱電球から、消費電力の低いLED(発光ダイオード)へ切り替えられつつあるそうですが、ニューヨークのタイムズ・スクエア地区でも、同様の動きが顕著に見られるようになってきました。電球のLED化だけでなく、使用電力にも太陽発電や風力発電などの自然エネルギーを取り入れるなど、急速にエコ化が進み、省エネや二酸化炭素削減に貢献しています。

昨年後半は、タイムズ・スクエア地区に広告を出している日本企業2社の取り組みが目立ちましたので、それらをご紹介したいと思います。


まずは、タイムズ・スクエア地区の中心、「ワン・タイムズ・スクエア・ビル」の最上部、地上87メートルの高さにスクリーンを設置する「東芝」。「東芝」は昨年7月に自社製の最新LEDスクリーンに切り替えました。この広告は、年末のカウントダウンでクリスタル・ボールが落下する、全世界の人が注目する場所に位置しています。縦横約16メートル四方、880インチの大画面で、高画質・高精細映像を実現する同社が誇るハイビジョン技術だけでなく、最新鋭の高感度LEDスクリーンの省電力効果を、世界に向けてアピールしています。

さらに、「株式会社リコー」が、タイムズ・スクエア地区で初の試みとなる、100%自然エネルギーによる自家発電で点灯する巨大ビルボードを稼働させました。この巨大ビルボードは、約4日分の自然発電電力をためることが可能だそうですが、微風状態が続くなどの天候次第では点灯しなくなることもありえるとか。平均発電量は1日約98キロワットで、年間18トンの二酸化炭素抑制効果を期待できるそうだ。同社では2003年に大阪淀屋橋にも同様のエコ・ビルボードを設置、今回タイムズ・スクエア地区に設置したものが第二弾になるそうですが、同社のエコ・ビルボードの設置は、ニューヨークをはじめ全米の各種メディアでも大々的に取り上げられ、高い関心を集めました。

歴史的な経済不況に直面するニューヨークでは、これらのエコ・フレンドリーなビルボードやショー・ウィンドウ、イルミネーションに対しては、環境問題への貢献だけでなく経費節減効果への期待も大きいようです。また、不況下でも勝ち残りをかけて戦う企業からは、環境問題に配慮する企業としてのイメージアップにも貢献する環境配慮型ビルボードは、高い注目を浴びています。

景気後退で暗いニュースが続く中、ニューヨークの象徴でもある華やかで色鮮やかなビルボードやショー・ウィンドウが決して地味になることがなく、ニューヨークの街や人々を引き続き活気づけてくれることを願っています。

★不動産専門誌『不動産鑑定』2月号の「ニューヨーク通信」というコーナーに、この話題についてもっと詳しく執筆させていただきました。もし機会があればご覧くださいね!

★『Cafeglobe.com』のWorld Newsに、クリスマス・イルミネーションの話題も執筆いたしました。こちらもよろしければご覧ください。
タグ:環境
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posted by Aya Ota at 10:00| エコロジー | 更新情報をチェックする
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