2009年06月21日

京都発!ニューヨーク初の精進料理店『嘉日』

blog062109.jpg最近のニューヨークは雨ばかり降っています。
ニューヨークには梅雨はないのですが、「地球温暖化で梅雨のある気候帯になってしまったのでは?」なんて思ってしまうほどです。

さて、今年3月末にイースト・ヴィレッジに開店したニューヨーク初の精進料理店『嘉日』を取材してきました。

精進料理とは「殺生をしない」という仏教の教えに基づき、肉や魚などの動物性食品を一切使わない料理のことです。
(アメリカ的に言うと、完全菜食や絶対菜食などと訳される「ヴィーガン」の部類に入るお料理ですね)

この『嘉日』は、江戸時代中期から代々続く京都の生麩専門店『麩嘉』が20年来の夢を実現し開店したお店です。

店内に足を踏み入れてまず驚くのは、その内装です。

5メートルもあるケヤキの一枚板のカウンターや、屋久杉など高級木材を使った家具類、丁寧に塗り込められた土壁…など、徹底的にこだわっています。禅の精神に通じるシンプルな空間は、凛とした緊張感にあふれています。

料理長は、京都老舗懐石店『嵐山吉兆』出身の西原理人さん。素材と真摯に向き合うことをモットーに、「京都の食材をもっと追求したい」と『麩嘉』の作業場を見学したのが、今回、ニューヨーク店を任されるきっかけになったのだとか。

食材はもちろんのこと、何もかも違うニューヨークで苦労されているようですが、『嵐山吉兆』時代に茶道や華道も学んだ…という西原さんの作る料理は本当に美しい! お麩や生麩、湯葉など基本食材は日本から仕入れていますが、アーティチョークやビーツなど新しい食材を次々試し、米国人には親しみやすく、日本人には新鮮な驚きのある料理を心がけているとか。

写真は「アーティーチョークハーツの昆布焼きと花弁の天ぷら散らし」とアマランス・スプラウトを使った「サラダ風水菜のお浸し」。

料理は「風」(4品50ドル)、「花」(8品70ドル)の2コースのみで、毎月メニューを一新するそうなので、毎月行っても楽しめそうです。

「世界に精進料理を広めるだけでなく、京都文化の発信地になりたい」ということから、お茶の一保堂やお香の松栄堂らが惜しみない協力をし、食にとどまらない京都の魅力を伝えてくれます。

■Kajitsu
www.kajitsunyc.com
414 E 9th Street
New York, NY 10009
(Between 1st Ave. & Ave. A)
Tel:212-228-4873
地図


★この取材記事は、この前紹介した「鈴木ファーム」同様に、全米で発売されている日英バイリンガルの日本食専門業界紙『Japanese Restaurant News』の取材で出かけました。ここではすべて紹介できなかった詳しい記事や写真は7月号(7月15日発行)に掲載されます。この雑誌は定期購読が中心で、あまり一般書店では入手できないのですが、もしお手に取っていただく機会がありましたら、ぜひご覧ください!
posted by Aya Ota at 10:00| レストラン&カフェ | 更新情報をチェックする
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