伝統的に、1月7日に食べられている「七草がゆ」。
七草がゆは、昔から、その一年の無病息災を願って作られたものですが、お正月料理で疲れた胃腸を休める効果もあります。
ふと「七草がゆを作ってみよう」と思いたちました。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」7種類の野菜を入れるのが基本ですが…ニューヨークでは、日本野菜は人気があり、いくつかは地元農家が生産していて、大根やカブくらいは入手できますが、その他はちょっと難しいですね。
まぁ、日本でも入手が難しいものばかりで、この時期はスーパーで七草がゆセットなども売っていますよね。
調べていると、「七草を全て入れなかったり、地方によって入れる食材も違ったりする…」というので、では思い切って、日本になじみのない野菜ばかりで作ってみよう!」ということに。
早速買い物に行き、ディル、ダイナソー・ケール、ブロッコリー・レーブ、カラード・グリーン、スイス・チャード、マスタード・グリーン、ダンデライオン・グリーンを調達。
お粥は玄米に黒もち米を入れて炊きました。胃腸を休めるのが本来の目的なので、本当は白米の方が消化の負担にならないのですが、白米がなかったので…。
そして、これらの野菜を刻んで入れたところ、ディルの香りがさわやかでちょっと個性的ですが、とてもおいしくできあがりました。1月7日だけでなく、普段の食事にも取り入れたいほどでした!

それでは、簡単に、使った野菜をご紹介します。

セリ科のハーブなので、セリの代わりに入れました。さわやかな香りが特徴です。魚料理と相性がよい他、ドレッシングやソースに入れて使うことが多いです。葉っぱが繊細できれいなので、料理にトッピングするとアクセントにもなります。

ブロッコリーを小さくしたようなつぼみがついており、見た目が菜の花に似ているので入れてみました。種類としてもアブラナ科です。かすかにほろ苦く、ぴりっとした味があります。ゆでたり蒸したり炒めたり万能です。私は和風に和え物を作ることが多いです。

これはタンポポの葉っぱです。より野草っぽいイメージだったので入れました(笑)。苦みとえぐみがあって、結構クセがありますが、こういった苦みやえぐみは、体内毒素排泄作用が高いです。他の野菜同様、炒めたり、サラダに入れたり、和え物にしたりして使います。

ケールは日本では青汁の材料などで知っている人も多いと思います。見た目が恐竜の鱗みたいなので、この名前がついています。このダイナソー・ケールは緑というより紫に近いほど色の濃いケールです。素朴な味わいがして、私のお気に入りの野菜のひとつです。私はもっぱらミキサーにかけてスムージーにしますが、塩もみにしても柔らかくおいしく食べられます。

アフリカン・アメリカンのソウル・フードの代表的存在です。まるで団扇にできそうな大きくて丈夫な葉っぱです。芯も葉っぱも固いので、細かく刻んでくたくたになるまで煮込みます。一般的に、葉野菜はさっと火を通す傾向にあると思うのですが、この野菜だけは、ものすごい火を通して食べます。

見た目はほうれん草に似ていますが、食感はシャキシャキしていてレタスに近いでしょうか。茎が鮮やかな赤や黄色、ピンクになるレインボー・チャードという種類もあり、サラダなどに入れるときれいです。

その名の通り、ピリッとした辛みがあります。葉っぱはちりちりとカールしています。日本のわさび菜やからし菜と同じような使い方で。サラダや和え物、炒め物に入れるとアクセントになります。
現代人に一番不足している野菜は「Dark Leafy Green(緑の濃い葉野菜)」(つまり、ほうれん草や小松菜、青梗菜など)だと言われています。
こういった野菜は全般的に、栄養価が高いだけでなく、老廃物の排泄を促進する効果が高いのです。七草がゆを食べるという昔の人の知恵は本当にすばらしいですよね。
ちなみに、アメリカ人が一番多く摂取する"野菜"はジャガイモらしいです。。。日本ではジャガイモは「野菜」というより「芋類」に分類されていますよね。
アメリカでも厳密に言うと、「Starchy Vegetable(デンプン質の高い野菜)」と分類されていますが、「野菜食べているよ!」といいながら、フライド・ポテトをもりもり食べている人もたくさんいるわけです、アメリカでは(苦笑)。
ホリスティック・ヘルスに興味があり、今クラスを探している所で
あやのさんのブログにたどり着きました。
私はアトランタに住んでいますが、アトランタにはそのクラスがありません。私は資格を取りたいと思っていますが、もしも良ければその件に関しての情報を少しでも頂けたらな。。。と思いここに書き込みしてます。
よろしくお願いします。
アメリカで作れる七草の材料を探していました!丁寧な説明とともに、大変勉強
になりました。ありがとうございます。